谷町 2006 6 23

 大相撲には、谷町(たにまち)という制度があります。
こういうシステムは、相撲だけでなく、
スポーツ選手や芸術家、あるいは社会のために働く人たちとって、
必要な制度であり、社会にとっても、有益なシステムだと思います。
 しかし、日銀総裁という公人となれば、話が違うと思います。
古い日銀マンには、谷町があることを心地よく思う心情があるのではないか。
こうした谷町にも似たシステムは、官界にもあったかもしれません。
「谷町」
明治末年に、大阪谷町筋の相撲好きの歯医者が、
力士から治療代を取らなかったことからという。
相撲界で、力士の後援者。贔屓筋のこと。(広辞苑)

MOF担 MOF-TAN 2005 9 9

 まだ、保険会社の「保険金の不払い」のニュースが続きますね。
それで、思い出すのが、「大蔵省接待スキャンダル事件」のことです。
 あの時は、「銀行のMOF担」と「金融当局の担当官」の間で行われた過剰な接待が、
問題となり、大きな事件として、立件されました。
 MOF担とは、Ministry of Finance(大蔵省)担当のことです。
ここで、わざわざ、「銀行のMOF担」と書いたのは、
MOF担は、生命保険会社にも、損害保険会社にも、存在したはずです。
 こうした過剰な接待は、
「生保のMOF担」にも「損保のMOF担」にも、あったのではないかと推定していました。
 どうして、「銀行のMOF担」関係だけ、立件されたのか。
そういう過剰な接待は、「生保のMOF担」にも「損保のMOF担」にも、一切、なかったからか。
あるいは、捜査当局は、事件を選んで、立件したのか。
単に、節穴だったのか。
 あくまでも仮定の話ですが、
もし、捜査当局が、手心を加えたとするならば、
それが、今の「保険会社の保険金の不払い」の「遠い原因」になっていないでしょうか。
 一般論で言えば、
捜査や立件というものは、公平に、法律に照らして、機械的に行うべきでしょう。
「捜査する、しない」、あるいは「立件する、しない」を、恣意的に行うとすれば、
それは、法律家(検察官)ではなく、政治家に近いでしょう。
 もちろん、こうした過剰な接待は、「銀行のMOF担」だけが、やっていたことで、
「生保のMOF担」も「損保のMOF担」も、
そういうことは、一切、やっていなかったと、信じたい。
こうしたことは、私の勘違いであると思いたい。



































トップページへ戻る